TITLE : エモ

2011/04/18

ロックの形態の一種である。英語での発音は「イーモウ」。精神的・音楽的にハードコアにルーツを持つことから、 エモーショナル・ハードコア(エモコア)と呼ばれることもある。

マイナー・スレット、フガジ 、ダグ・ナスティ、ジョーボックス等のワシントンD.C.周辺 - ディスコード・レーベルを中心とした 1980年代のUSハードコアを源流とするDIYな活動、オルタナティブな音楽性からの影響を公言するバンド達が1990年代半ば頃から エモと呼ばれ始めた。この呼称は、ワシントンD.C.のハードコアパンク20年史ドキュメント Dance of Days によれば、 スケートボード誌スラッシャーがイアン・マッケイらD.C.のハードコアパンクの新しいサウンドを指して emo-core と呼んだことに由来する。 当時フガジの前身エンブレイスで活動していたマッケイがこれに激怒して"EMOCORE is STUPID"と言い放った1986年の映像は YouTube等で流布しており、彼自身がエモコアというネーミングを拒否したことは明らかであるが、1990年代半ば以降、 この語はインディーロックサウンドとともにインターネット経由で広まっていった。 最初に「エモ」として全米で知られたバンドはシアトルのサニー・デイ・リアル・エステイトで、このバンドが契約していた インディーレーベルサブ・ポップが1980年代後半のシアトルのアングラシーンをグランジという名で世界に紹介した仕掛け人だったこともあり、 エモもグランジ同様に、ジャンルというよりはメディア用のラベルではないかという印象が当初から拭えなかった。 実際、グランジ・ファッションならぬエモ・ファッションの議論は1990年代の早い時期からはじまっている。 ただし、シアトル・シーンと1980年代からアンダーグラウンドで交流の深かったD.C.のバンドがこのようなラベル付けに冷淡だったことや、 後付けの音楽性定義の試みが直ちに諸論噴出につながるネット時代の環境のため、グランジ以上に定義が曖昧なまま、 必ずしもハードコアパンクと関係のないさまざまなバンドにこの語が拡散して行くことになった。

音楽性は多様的で定義も曖昧であるが、疾走感溢れ、正確なリズムとラウドなギターをベースにしたバンドサウンドに副次的な演奏を用いて、 哀愁のあるメロディと情緒的なボーカルを乗せるといったスタイルを特徴とする。 なお、エモーショナルで絶叫するようなボーカルパートを持つエモバンドは、エモの一種であるスクリーモにカテゴライズされる場合が多い。 そういったサウンドにプログレッシヴ・ロック、 ニュー・ウェイヴ 、 エレクトロニカ、 アンビエント・ミュージック、グランジ、 オルタナティヴ・ロック、ギターポップ、ポップ・パンク、フォークロックなど色々なサウンドからのサウンド的影響を受けている。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

TITLE : オルタナティヴ・ミュージック

2011/04/17

オルタナティヴ・ミュージックとは、現在の商業的な音楽や流行音楽とは一線を引き、時代の流れに捕われない普遍的なものを 追い求める精神や、前衛的でアンダーグラウンドな精神を持つ音楽シーンのことである。しばしばロックの一ジャンルとして 思われがちであるが、厳密にはジャンルではない。「alternative」とは英語で、通常「代わりの」「代用の」「もう1つの選択」 という意味であるが、「型にはまらない」という意味もある。本来は音楽的な特徴や性格をあらわす言葉としては使わないのが普通だが、 この場合は後者の「型にはまらない」あるいは「既存のポップ・ミュージックの概念を打ち壊す」という意味で「alternative」 が使われている。オルタナティヴ・ミュージックとは、ポップ・ミュージックの対義語として使用できるが、 時代の流れやある種のメディアなどによって過剰に取り沙汰され、メインストリーム、いわゆる、ポップ・ミュージックに なってしまうこともある。その場合、オルタナティヴ・ミュージックではないと言える。 このどちらか一方が上がっているとき、どちらかは下がっていて、それらが常に入れ替わりながら続いていく関係というのは、 美術の概念でいう「現代美術」と「前衛美術」の関係に非常に類似している点がある。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

TITLE : オルタナティヴ・ロック

2011/04/16

オルタナティヴ・ロックは、ロックのジャンル。日本では「オルタナティヴ」「オルタナ」と略称されることが多い。 Alternative(オルタナティヴ)とは、「もう1つの選択、代わりとなる、異質な、型にはまらない」という意味の英語の形容詞。 ジャンル全体の傾向としては、1980年代の米メジャーシーンの音楽への反発からくる1970年代以前のロックへの 参照・回帰・昇華を志向しており、直接的には1980年代のインディー・ロックの流れを組む。 一定の音楽性を示したジャンルではないため、定義については様々な評論が存在する。 また、当時の日本ではグランジやミクスチャー・ロックといった直感的に理解しやすいジャンルで特にさかんに コマーシャルされたためか、それらを包括する意味合いを持つオルタナティヴ・ロック自体の知名度は、海外と比べると低い。

オルタナティヴ・ロックは、そもそもが1980年代の主にアメリカのメジャーシーンの音楽に対してオルタナティヴとしてくくられて 誕生したジャンルであるため、額面的にみれば、音楽性は1980年代的なものと正反対の方向性を持つ。 これらはその多くが、様式化された演奏を逸脱した音楽的な挑戦、もしくは精神的なメジャーシーンへの対立性を志向している反面、 1980年代のポピュラーミュージック、ロックに比べると聞き手の耳触りのよさやキャッチーであることを単直に求めないものが多い。 これらのいわゆる「アート性に根ざす分かりにくさ」がオルタナティヴ・ロックに対する一つのタームとなっており、 R.E.M.やソニック・ユースといった勃興の際の旗手となったバンド群は、その人気が1990年代に入ってメジャーシーンへ表出した際、 その1980年代ヘヴィメタルロックとは違った抽象性・アート性を当時のローリング・ストーンやNMEなど多くのメディアでさかんに議論された。

サウンド的には、アンダーグラウンド志向に則ってきらびやかなエフェクトは敬遠され、1970年代以前のロックの影響が濃い、 簡素でロー・ファイ的な価値観を重視する。ドラムサウンドやヴォーカルにキラキラとしたエフェクトをかけるのは好まれず、 ガレージ・ロック/インディー・ロックのような現実感のある自然なサウンドが重要視される。 演奏面では、特にギターのサウンド/奏法には工夫を凝らし、いわゆる1980年代に定型的とされていたヘヴィメタル的な奏法を否定し、 速弾きソロなどは用いないバンドが多い。ギターの私的な改造を主としたスイッチ奏法などの音作りや、 多くのシューゲイザーバンドやノイズロック・インダストリアルバンドが得意としているギターノイズ奏法などは特に著名。 好まれた機材としてはフェンダー社のジャガーやジャズマスター、ムスタングなどが挙げられる。歪み用のエフェクターは、 きめの細かいヘヴィメタルタイプのディストーションよりもRATなどの荒いタイプのものが多用される。 また、トゲトゲしいルックスを持った変形ギターなど、1980年代メインストリーム的なものを好んで使用するバンドは非常に少ない。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)